「結婚してください」の言葉とともに、小さな箱がパカッと開け、永遠の愛を告白するプロポーズ。そのプロポーズに欠かせないのが婚約指輪です。そして、結婚したときに身につけるのが結婚指輪。どちらもパートナーとの絆を深める特別なジュエリーです。
婚約指輪も結婚指輪も特別な意味がこもっているからこそ、選び方に慎重になりやすく、相場も気になります。そこで、婚約指輪と結婚指輪について調べてみました。
婚約指輪と結婚指輪の意味合い
プロポーズと同時か、プロポーズが受け入れられたあと、婚約の証として男性から女性に贈るのが婚約指輪。プロミスリングは古代ローマ時代に登場した慣習で、男性が相手に払う着手金のような意味があったそうです。
プロポーズされたら婚約指輪は、左手の薬指につけられますが、これには意味があります。古代ギリシャでは、左手薬指の血管は人の身体の中心である心臓へと伸びていると考えられ、そこに婚約指輪をはめることで、大事な愛もつなげているといった意味合いがあるとされてきました。プロポーズのあと、相手と離れていても身体も心も相手とつながっているという、とてもロマンチックな言い伝えです。
一方、結婚指輪は、結婚の証として挙式のときに交換されるペアの指輪です。お互いの愛や忠誠心を誓って交わされる指輪であり、誓いの証の象徴。結婚指輪は、お互いの存在を認め感じ合い、パートナーとの絆を表しているとも言え、日々の中で結婚当時の幸せな気持ちや結婚の幸福感を感じることができ、愛する人が身近にいる安心感や責任感をもつことができます。
婚約指輪と結婚指輪の選び方
愛の象徴である婚約指輪と結婚指輪。それらの選び方について見ていきましょう。ここでは、婚約指輪と結婚指輪の相場も含め、選び方のポイントをご紹介します。
婚約指輪でダントツの人気を誇るのがダイヤモンドのリングです。婚約指輪の選び方の基調は、何歳になっても身につけることを意識することです。婚約指輪はプロポーズのためだけのものではありません。
しかし、数ある婚約指輪から長く愛せる指輪を探すのはひと苦労です。そこで、デザインやブランドなど婚約指輪の選び方として何を重要とみなすかをはっきりさせることが選び方の基準になります。
この2点から見ると、旬の人気や流行を追いすぎていないデザイン、ダイヤモンドを正しく選ぶことが求められるでしょう。ちなみに、年老いた手には多少ボリュームのあるダイヤモンドなどがあしらわれた存在感のあるデザインがよいと言われています。
そうは言っても、今欲しいブランドや人気で惹かれるデザインがあるかもしれません。現在の状況や好みに合わせた選び方でも間違いではないです。
その際の選び方として、普段使いするなら、身につけやすさを考慮しましょう。日頃のファッションや手持ちのジュエリー、結婚指輪と重ね付けしたときに相性がいいといった選び方が望ましいです。
そして、手や指の形にしっくりとくるものも選び方として大きなポイントです。
また、ダイヤモンドの婚約指輪が主流ですが、ダイヤモンドが衣類に引っかかる心配を考える場合は、ダイヤモンドのセッティング位置が低いものや、埋め込みタイプを選ぶといいでしょう。
男性が婚約指輪を選ぶ場合は、相手にこれらをさりげなく聞いてみたり、日々観察したりして好みのものを探っておくといいですね。
続いて、結婚指輪です。婚約指輪と違い、毎日身につけているのが一般的なため、選び方のポイントは、家事や仕事の支障がない指輪であることをおすすめします。飾りがないシンプルなものや、小さなダイヤモンドが付いているものも人気です。ただし、装飾部分は洗い物時に洗剤が残ったり、何かで傷ついたり、取れてしまったりすることもあるので、おすすめの選び方としてはご自身の生活スタイルを考慮に入れるといいでしょう。
また、結婚指輪は男性もつけるため、相手のことも考えた選び方が大切です。いっしょに選ぶことをおすすめします。男性の場合の選び方として考慮すべき点は仕事。仕事の種類によっては、傷や痛みに強い素材が必要なこともあるでしょう。
男女ともに共通する選び方として、つけ心地の良さがあります。指に負担がかかりすぎていないか、違和感がないかなど、実際に指輪をつけて確認することをおすすめします。素材もつけ心地に関わるので、おすすめはいろんな素材を試してみること。多くの結婚指輪の素材は、プラチナが一番人気で、肌となじみやすいゴールドも最近では人気が高まっています。
さらに、手の大きさや指の長さによって似合うデザインが異なるため、指輪のサイズや幅も選び方の大きなポイントになるでしょう。人気デザインではなくても、自分たちに合った指輪がベストです。
また、婚約指輪や結婚指輪の選び方に、ティファニーや4℃などのブランドが大きな比重を占める方もいます。国内外で人気のブランドは多数あり、海外ブランドは国内ブランドに比べ値段がはります。特別な指輪なので値段のはるものがいいという選び方がある一方、相場でデザインがたくさんそろう国内ブランドがいいという選び方もあります。好きなブランドでマッチした指輪が見つからなければ、違うブランドを見てみることをおすすめします。
そのほかに選び方としておすすめなのは、人気デザインやブランドを意識せず、婚約指輪や結婚指輪の専門店で購入すること。相場の指輪や手頃の値段の指輪が豊富にそろい、アフターメンテナンスの点でも安心でしょう。
さらに、髪の毛から炭素を抽出して作製するメモリアルダイヤモンドと呼ばれる特別なダイヤモンドも存在します。 愛する人の髪の毛でできたメモリアルダイヤモンドのリングは、一生の思い出に残るメモリアルジュエリーとなるでしょう。
そして、選び方には好みのデザインや人気のブランドだけでなく、婚約指輪の値段も関わってきます。
婚約指輪の相場は、以前は給料の3倍と言われていましたが、現在の相場は20代から30代では約20万円から30万円前後。40代での相場は40万円ほどです。収入に応じて相場が変わると言えます。
一方、結婚指輪は2本で約10~20万円が一般的な相場です。その上の相場は20〜30万円。中には100万円という値段で購入する方もいます。相場は大事ですが、おすすめは二人の絆の証にふさわしい指輪でしょう。
婚約指輪と結婚指輪を渡すタイミング
では、婚約指輪や結婚指輪の渡すタイミングはいつか? 特に、サプライズで婚約指輪を渡すタイミングを考えている方は悩みどころですよね。
まず重要なのは、渡すタイミング、日にちを決めることです。そして、それに間に合うよう余裕をもって婚約指輪を購入します。フルオーダーはもちろんですが、既製品でもその場で渡してもらえることはほとんどありません。婚約指輪のため、誰にも触れられていないダイヤモンドとリングを取り寄せることが多いからです。
婚約指輪を手にしたら、今度は渡すタイミングのシチュエーションを考えます。渡すタイミングでプロポーズをする方が多いですから、サプライズのいろんなシーンを想像することでしょう。
彼女の誕生日、二人が出会った日などはプロポーズ兼婚約指輪を渡すタイミングとしてふさわしいです。また、日常のふとした瞬間が渡すタイミングになることも。指輪に驚いた彼女にプロポーズの言葉を添えれば、大きなサプライズとなるでしょう。
以下は、プロポーズと渡すタイミングのさまざまなシーンです。
プロポーズに適した雰囲気のいいレストラン。最後のデザートが食べ終わったあとは婚約指輪を渡す絶好のタイミングです。
初めてのデートなど二人の思い出の場所でプロポーズ。さらなる思い出が二人に加わり、渡すタイミングとして良きシーンになるでしょう。
夕日を見ながらなどロマンチックな気分に浸れるとき。プロポーズと指輪を渡すタイミングにはムードも大切です。
間接的に渡すタイミングとして、彼女が寝ている間に指につけておいたり、ぬいぐるみや花束などに添えて届けたりといった渡すタイミングも素敵な演出です。
結婚指輪をお互いが渡すタイミングは、挙式のときです。もし式をあげない場合は、入籍時や記念日、完成後すぐ、二人の思い出の日など、二人で決めてお互いに交換し合うことのがおすすめです。
まとめ
婚約指輪は婚約の証。結婚の誓いをした二人が結婚の証として身につけるのが結婚指輪。どちらも愛の象徴です。
選び方は、婚約指輪は年齢を重ねても身につけられるデザインが望ましいですが、普段にも使えるよう手持ちの衣服やジュエリーと合わせやすいものを選ぶといいでしょう。
結婚指輪は、毎日身につけるため、シンプルなデザインが人気かつおすすめです。相場は年齢や収入に応じて変動しますが、婚約指輪で約20〜30万円。結婚指輪2つで10〜20万円です。
そして、婚約指輪を渡すタイミングは、プロポーズと同時がほとんどのため、記念日やレストランなど二人の思い出になりやすい場所やロマンチックな雰囲気のときが狙い目です。
結婚指輪は二人の絆の証ですから、挙式時に交換し合うのがベストですが、式を挙げない場合は、日にちを二人で決めて交換し合いましょう。
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