西に黄色のものを置く、どんな場所も綺麗に掃除するなど、風水を自宅や仕事環境に取り入れて、運気アップを図っている方も多いのではないでしょうか。
しかし、ご遺骨を自宅に安置したり、一部をミニ骨壷に入れたり、メモリアルダイヤモンド(遺骨ダイヤモンド)に加工したりする自宅供養(手元供養)が好まれている現代では、風水の効果がなくなってしまうなど心配の声が囁かれます。
また、縁起が悪い、運気が下がると言う人もいる一方、ご遺骨といえども家族だから運気が下がることはないと考える人もいます。ここからは、ご遺骨と風水の関係を見ていきましょう。
自宅の運気をアップさせるために風水が取り入れられる理由
風水とは、歴史ある中国の漢の時代から伝わる環境学のこと。風水は、山や川、地脈、水脈などの位置から、最も住みやすい場所を見つけ出すための知恵で、いかに運気を上げ、住まいを快適にするかを研究したものです。
日本での風水は、自分の環境を整え運気アップに役立てるといった方向で発展しました。そのため、自宅に風水を取り入れ自分や家族の運気を上げようとしている人がたくさんいます。風水では食べる、話す、誰かと会うなども「環境」とみなすことから、仕事場にも活用している人が多数おり、著名人や成功者は風水を使って運気アップをしているようです。
風水は縁起を担ぐものでも、占いのように未来が断定するものでもなく、環境を自ら整え、その場所と相性がいいものを置いたり、片付けたりしながら、自身で運気をあげていくものです。そのため、風水でさまざまな運気を盛り上げることができるのです。
ご遺骨を自宅に保管することは違法?
結論から言えば、自宅でご遺骨を保管することは違法ではありません。 遺骨を埋葬・納骨する場合、法律で定められた規則がありますが、お墓を持っていない、宗教上で埋葬しないという人は、骨壷に入れたご遺骨を家に安置し供養する自宅供養(手元供養)をします。
自宅供養(手元供養)には、ご遺骨全部を自宅に置く場合と、ご遺骨の一部をミニ骨壷に入れたり、遺骨ペンダントや遺骨ダイヤモンドに加工したりして身近に置いて供養するのが主流です。
自宅供養(手元供養)は、故人を自分のすぐそばで感じたい人にはふさわしい供養スタイルですが、保管方法によってはご遺骨にカビが発生することもあるため、ご遺骨の一部を遺骨ペンダントなどのアクセサリー類や、遺骨ダイヤモンドといったメモリアルダイヤモンドなどにして置いておく方が安心でしょう。
遺骨を家に保管するのは風水的によくない?
愛する人は亡くなったあとも、傍でその存在を感じたいもの。そのため、ご遺骨の全部やご遺骨の一部を自宅供養(手元供養)として家に保管する人がいますが、すでに他界した人のお骨ですから、縁起の良し悪しが問われるかもしれません。
例えば、ご遺骨を家に置いている間に縁起の悪い事柄が発生したとします。そうすると、ご遺骨が自宅にあるから、そうなってしまったと考える人がいるでしょう。「縁起がいい」「縁起が悪い」は人それぞれの捉え方であり、起きた事態がご遺骨のせいかどうかは分かりません。ですから、ご遺骨の自宅供養(手元供養)自体が、縁起が悪いものとは限らないでしょう。
また、自宅供養(手元供養)として、ご遺骨を家に置いておくことは風水的にどうなのでしょうか?
風水からの観点は縁起の良し悪しではなく、ご遺骨はやがて土となって自然の一部となるものと考えるため、自宅供養(手元供養)ではなく埋葬することが望まれます。
ただ、風水では、「それが何を連想させるか」が大切なポイントであるため、骨壷に納めたご遺骨を自宅供養(手元供養)することで悲しみが連想されるのか、または感謝が連想されるのかなどで判断します。
運気アップのために活用する風水ですから、いいエネルギーのものが望ましいため、自宅供養(手元供養)のたびに悲しみが込み上げるのであれば、ご遺骨は運気を下げてしまう一つの要因かもしれません。
その代わりに故人の写真を置いたり、遺骨ペンダント/遺骨ジュエリーにして身に付けたり、メモリアルダイヤモンド(遺骨ダイヤモンド)にして安置したりする自宅供養(手元供養)をします。それらであれば縁起の良し悪しに左右されることなく、また、風水的にもよいため運気が上昇しやすいでしょう。
また、ご遺骨がなくても、朝起きた時に「おはよう」と故人を思って声をかけるだけでも自宅供養(手元供養)となります。これは、愛するペットを亡くされた場合も同様です。ペットのご遺骨は可愛らしいミニ骨壷に納めて自宅に保管している 人が多いですが、一定の期間など区切りをつけて適切な場所に埋葬するといいでしょう。
そして、いつでもペットの名前を呼んだり、生前のようにペットに声をかけたりし、愛するペットに想いを馳せることがペットに対する自宅供養(手元供養)になります。
どうしてもご遺骨を家で保管供養したいときの選択肢
ご遺骨は愛する人の一部。だからこそ、そばに置いておきたいもの。
しかし、運気アップのために風水を活用するなら、また縁起を多少でも気にするなら、以下のような方法で自宅供養(手元供養)をすればいいでしょう。
遺骨ダイヤモンド 遺骨ダイヤモンドとは、ご遺灰、ご遺骨、ご遺髪から作製される合成ダイヤモンドのこと。遺骨ダイヤモンドはメモリアルダイヤモンドとも呼ばれ、世界一美しい供養方法と言われています。 遺骨ダイヤモンド(メモリアルダイヤモンド)の原料である炭素は、ご遺骨やご遺灰などから抽出され、5,000分間もの時間をかけて精製されます。そして、天然ダイヤモンドと同じ環境下を再現した装置でゆっくりと時間をかけて生成していきます。 遺骨ダイヤモンド(メモリアルダイヤモンド)のカラーは、黄色味を帯びたナチュラルなアンバー色。これ以外にも、生成工程中に特殊な技術を施すことで、レッドやブルー、カラーレスなどの遺骨ダイヤモンド(メモリアルダイヤモンド)を生み出すことができます。 遺骨ダイヤモンド(メモリアルダイヤモンド)のサイズは、生成時間によって決まるため、大きな遺骨ダイヤモンド(メモリアルダイヤモンド)を希望される場合は、その分時間を要します。 遺骨ダイヤモンド(メモリアルダイヤモンド)の値段は285,000円からで、遺骨ダイヤモンド(メモリアルダイヤモンド)のカラーやサイズによって値段が変わります。 日本の一般的な葬儀よりも値段が抑えられていることで、遺骨ダイヤモンド(メモリアルダイヤモンド)は、今日本でも注目を集めていますが、故人の輝きを伴った遺骨ダイヤモンド(メモリアルダイヤモンド)の価値は値段以上のものと認識され、世界中で注目されています。
遺骨ペンダント ご遺骨をペンダント内部に納め、身につけることができる遺骨ペンダント。愛する故人だけでなく、ペットの遺骨を遺骨ペンダントにして身につけている方もたくさんいます。 遺骨ペンダントは縁起が悪いといった話もありますが、これも個人の考え方や迷信にすぎず、大切な家族を身近で感じられることで、遺骨ペンダントを心の拠り所とする人も多数います。 輝きをより一層美しくみせるためにカットされた遺骨ダイヤモンド(メモリアルダイヤモンド)で遺骨ペンダントを作ることも可能です。 故人から生まれた遺骨ダイヤモンド(メモリアルダイヤモンド)を遺骨ペンダントとして身につけることで、外出時も一緒にいることができます。遺骨ダイヤモンド(メモリアルダイヤモンド)を好みのデザインにカットすれば、胸元でキラキラと故人がまるで生きているかのような輝きを楽しめるでしょう。
ミニ骨壷 ミニ骨壺とは、少量のご遺骨を納めて家に安置するための小さい骨壷のこと。ミニ骨壷は、多種多様なデザインと素材で作られており、値段も数千円台から数万円台まで幅広く流通しています。 ミニ骨壷は仏壇に置いたり、リビングなど家族みんなが集まるスペースに安置したりして、毎朝手を合わせて故人を偲ぶ習慣にしている家庭も多いようです。
まとめ
風水は快適な住まいにし、運気アップのために活用されている環境学・統計学です。ご遺骨は土に還るものと考える風水では、骨壷に入れたご遺骨を家に安置するよりは埋葬が好まれます。
ただし、ご遺骨を自宅に置いて自宅供養(手元供養)することが、心の平穏を保つ方法である場合は、少量のご遺骨をミニ骨壷に入れ安置したり、ご遺骨を納めた遺骨ペンダントや、故人のご遺骨から抽出した炭素で作製されたメモリアルダイヤモンド(遺骨ダイヤモンド)などに加工したりして、自宅供養(手元供養)として、故人を偲ぶといいでしょう。
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